病は気から? 気は病から?
おかげさまで、何とか無事に復帰することができました。
思えば数か月前、何となく慌ただしい日が続いていて、疲れがとれないなぁと感じていた頃、体のあちこちに違和感が生じて、心配になって近くの病院に行ったところ・・・なんと!検査の結果、大きな病院を紹介され、即入院することに。
きっと疲れだろうから、しばらくゆっくりすれば大丈夫だろうと思いながら念のための受診だったため、「え~!このまま入院? 家にも戻れないの?」あまりの予想外の展開に驚くばかり。
夕方から検査したため、結果を待つ間にはすっかり遅い時間になってしまい、「遅くなったから今日は、外で食べて帰ろう! 何を食べようかな・・・」とワクワクした天国から一転、地獄に落とされたような気持ちになったのでした。
家族と離れ、猫のマルとも離れ、たった一人で入院すると(当たり前ですが)、病んでいて症状もあるせいか、夜になると不安で心細く、家に帰ることばかり考えたものでした。
ただ一つ、『素足でいるとマルに噛みつかれる』という緊張感からは解放されていましたが(笑)
退院してからも、薬が合わなかったり、症状が出たりして、なかなか元気な頃の自分に戻らず、いつまでこの状態が続くのだろうかと思うと、不安な思いが強くなり、心はすっかり沈み込んでしまいました。
元気な頃は、掃除をしたり、庭の手入れをしたりと、気持ちの良い汗をかいていたのが、病気になってからは、症状が出る度に不安で、体からでるのは汗ではなく涙。
症状がでると不安になり・・・不安が強くなると症状も頻繁に出てしまい・・・
テレビをつけてもみる気もせず、窓の外を眺めては、外を元気そうに歩いている人の自由さがうらやましく感じられたものです。
「病は気から」とも言いますが、「気は病から」ともいえるのですね。
どちらが先かは分かりませんが、不安になれば症状が強くなり、症状が出るとますます不安になり・・・そうすると症状も頻繁に出るようになり・・・と悪循環になっていくようでした。
だったら、好循環となれば、きっと相乗効果的に回復していくはず・・・。
まずは、薬を飲みながらも運動療法、食事療法に取り組み、「これを続けていればきっと大丈夫。少しづつ回復していく」と信じ、希望を持つことにして、少しでもいい状態があれば、そのことを意識していくことにしました。
「大丈夫、少しずつ元気になっているみたい」と自分に言い聞かせ、軽い運動(ラジオ体操など)を続けていると、不思議と体調が上向きになってきて、気力も湧いてきました。
私の場合、普段から運動不足だったせいか、まずは体を動かしてみたことが回復にかなりの効果があったようです。
体がスッキリ心地よい状態になることで、少しずつ心も元気になって気持ちも明るく前向きになったのです。
やはり、体と心はつながっているんだなぁと感じました。
病気を機に、以前から忙しさで多少軽視していた運動や食事に自分なりに少しずつ取り組むことで、むしろ、(持病があるにも関わらず)以前よりも元気になって、まわりを驚かせたいとの野望すら持ち始めたところです(笑)
医学的な研究からも、心のもち方次第で、人の免疫力が大きく変化することが分かっているらしく、物事を明るく前向きにとらえる人は、悲観的にとらえる人より、病気に対する免疫力が高いとのことです。
やはり、私たちが多かれ少なかれ抱えている悩み事は、いつまでも一人で抱え込まず、誰かに相談しながら前向きに処理して、日頃から心も軽くしておくことが大切なようですね。
薬とは長いおつきあいになるようですが、私も体の不安ばかりに目を向けずに、この先、少しでも元気でいられるように、運動や食事など日常生活を見直すいい機会だと考え、前向きに過ごしてみようと思います。
2024年09月01日 10:00