それって「産後うつ」かも・・・⁈
産後は、女性ホルモンや環境の変化により、不安を感じやすくなったり、疲れやすくなったりすることも・・・。
その上、頻繁な授乳で睡眠不足。授乳しても泣き止まず、さらにオムツを替えても泣き止まずとなると、これがずっと続くのだろうかと不安になり、イライラしたり悲しくなったりして気持ちが沈んでしまうこともあります。
初めての子育てをしているお母さんだけでなく、出産後間もないほとんどのお母さんがこのような不安を経験しているようです。
次第に落ち着いていくことが多いのですが、このような疲労が解消されないまま蓄積していくと、日頃から気分も落ち込みやすくなり、赤ちゃんのお世話をする気力がなくなり、自信を失い、何事も悪い方にばかり考えてしまいがちになります。
このような状態が長く続き、日々の育児がツラくなってきたら「産後うつ」の可能性もあります。今の自分の許容範囲を超えて、一人で頑張り過ぎている危険信号。
まわりに助けてもらってください。
家族の手を借り、ベビーシッターなどの育児サービスも利用してみましょう。
「母親だから、できて当たり前」などと考え、一人で頑張ろうとしないでくださいね。
慣れない育児の慌ただしさで心身に負担がかかるのは当たり前なのですから、まわりを頼って、借りれる手は猫の手でも借りましょう(笑)
そもそも、赤ちゃんとはいえ、一人の意思を持った人間を育てるのは大変なはずなのです。
自分の思い通りにはならないのが普通なのですから。
かなり昔のことになりますが、私の子どもは、夜中に時限爆弾が爆発するかのように、夜泣きがひどく、布団の上で抱っこしてあやしているうちに、一睡もできないまま夜が明け、雀の声がチュンチュン・・・。
何をしても泣き止まない時は、子どもを抱っこして家族が運転する車に乗り、眠りに誘うため夜中のドライブにでかけることもありました。
睡眠が浅い子やぐっすり眠る子など、子どもによって違いはあることは分かっていましたが、夜泣きがここまで大変なことは想像もしていなかったので、当時は一緒に泣きたいくらいでした。
私が赤ちゃんの頃は、いつの間にか眠っていて朝まで起きないというとても手のかからない子ども?だったらしく、その話をする母親の顔を見ながら、なんとも羨ましく感じたものでした。
でも、大変なことばかりではなく、時には楽しいプレゼントもあったのです。
ある日、なかなか寝付かずに私の横でくっついて寝転んで遊んでいた生後6か月くらいの息子が、寝返りを打つような動きで私の方に顔を向け、口を大きくあけて「あ~」と言いながら、そのまま大きくあけた口を私の頬にペタッ! なぜか、しばらくそのまま・・・。
やっと離れたと思ったら、私を見てニンマリ…(笑)
その時のいたずらっぽい表情をみて思わず笑ってしまい、それに反応した息子も声を出して笑い、私のホッペはヨダレだらけ・・・ますます眠らなくなりました(笑)
偶然の出来事だったのかもしれませんが、疲れている私を笑わせようとしていたずらしたかのように感じられました。
大変な時期の子育てだけど、このように数十年たっても忘れられないささやかな楽しい出来事があるのも子育てなのです。
では、育てにくい子だったのかというとそうではなく、昼間の刺激が少なかったことが原因のようでした。遊び過ぎて刺激が強すぎた日も夜泣きしていたので、意思を伝えられない赤ちゃんが心地よく眠れないことを知らせて、昼間の過ごし方を考えてほしかったのでしょう。
だって、家族と心地よく遊んだ日は、心地よく眠っていたのですから。
実は、私自身、産後はひどく体調を崩してしまい、一日のほとんどが回転性のめまいに悩まされるメニエール病になってしまったのでした。寝たり起きたりしながらの産後の子育てだったため、昼間にたくさん遊んだり散歩したりが足りなかったようです。
出産直後は、とても元気だったのですが、2日後、子どもに異常がみられ、「明日どうなるかは分からない」と医者から聞かされ、ショックで涙が止まらず、病院の廊下で度々めまいで倒れるようになったのでした。ショックが大きすぎて、かなりのストレスになったようです。
その後子どもは、経過観察となりながらも、親の心配をよそにすくすくと元気に成長。
私は、めまいや頭痛、食欲不振と闘いながらの苦しい子育てとなりましたが、こんな余裕のない育児にもかかわらず、猫の手ではありませんが、家族の手と保育園の手を借りながら、息子は、しっかり成長してくれました。
何とかなるものですね ・・・(笑)
子育てをしながら、家事などをこなす日常に心身共に疲れ切っている中、それでも一人で頑張ろうとしていると、自覚のないまま「うつ病」になってしまう恐れがあります。
イライラやモヤモヤは、軽いうちに誰かに吐き出してまわりの力を借り、心と体を軽くしていきましょう。
それでも、気分が落ち込む、食欲がない、眠れない、不安感がある、体がだるい、イライラする、やる気がでない、子どもといるのがツラい、笑顔がでない・・といった症状が長く続く場合は、早めに医師(産婦人科、心療内科、精神科)に相談してみましょう。
心や体がSOSを出しているのに、我慢して頑張らないでくださいね。
ツラい時は、自分の体をいたわり、休養や治療をして、ツラい症状を軽くし、体を楽にして、赤ちゃんと少しでも笑顔で過ごしていけるといいですね。
2024年10月23日 16:29