家庭は心の基地
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気分転換に模様替えをしようと、家具を動かし引き出しや押し入れの中を整理していると、ふと、引き出しの底に虫よけを兼ねて(効果のほどは分かりませんが)敷いていた古い新聞の記事が目にとまりました。
そこには、テレビのニュースでも報じられた事件にかかわり犯罪者となってしまった若者たちの名前が記載されていました。当時も、その漢字で構成された名前を一人づつ見た時に、そこには、名前に込められた子どもへの親の思いが感じられるような気がして切ない気持ちになっていたことを思い出しました。
大きくしっかりとした大人に成長してほしい、思いやりのある優しい人になってほしい、素直でまっすぐに、病気をせず健やかに・・・など、親は、誕生した子どもにとっての大切な名前を、一生懸命考えて願いを込めて名付けたのであろうと思います。
しかしながら、それぞれに親の思いを託された素晴らしい名前を授かっていたにもかかわらず、社会にとんでもない迷惑をかけてしまうような大人へとなってしまったことを思うと、人生の始まりとなる子ども時代をいったいどのような環境の下、どのような気持ちで過ごしていたのだろうかと考えてしまいます。
被害者の悲しみ苦しみを思うと、その罪は大変重く、同情できるものではありませんが、どんな犯罪者にも素直で笑顔の可愛い子どもらしい時期があったであろうことを思い浮かべると、成長していく過程でどのように心が変化していったのだろうかと考えずにはいられません。
自分の存在を大切に思ってくれる親と、安心安全が感じられる中、過ごすことができていたのだろうか?
疎外感などで何らかの心の苦しさを抱えながら、子ども時代を必死に生きてきた者もいるのではないだろうか?
虐待やいじめ、こどもの貧困などが大きな社会問題となっている現代、子どもを取り巻く環境、とりわけ基礎となる、子どもを育んでいく家庭の在り方がとても大切となってきます。
家に居場所がなく、夜間、繁華街をさまよっている少年少女たちも平気で遊んでいるわけではなく、何らかの理由で満たされない心の寂しさを埋めようと必死でSOSを出しているのだと思います。
家庭は子どもにとっては心の基地です。
基地に戻ったら、心と体を休ませながら、学校などで経験したいろいろな思いをリセットして、愛情というエネルギーを充電して、また元気に出かけていってほしいものです。
子どもは、安心安全を感じながら過ごし、心が安定していることで、“頑張ろう”と希望をもって前に進んでいく力が湧いてくるものです。
いつも親からイライラをぶつけられたり、夫婦喧嘩の大声を聞いてしまうことなどで不安感や緊張感があったりすると、本来子どもにとって安心安全であってほしい基地自体が不安定な状態となってしまいます。
そのような環境にあると、子どもは、自分を大切にしながら自分らしく生きていくことが困難になりがちです。
子どもたちが自分やまわりの人たちを大切にできる大人へと成長していけるように、親は、子どもが安心して笑顔でいられるような基地を築いてあげましょう。
親が笑顔でいてこそ、子どもは笑顔でいられるものなのだと思います。
長い人生、笑ってばかりもいられないこともたくさんありますが、「笑う門には福来る」といいます。これからの人生、笑顔で過ごしていると、きっと家庭の中がより良い方向へと変わっていくことと思います。
笑顔は、まわりに伝染するので、それだけで家庭を明るくしてくれ、とても和やかな雰囲気を作り上げてくれます。
心安らぐ家庭は、家族みんなにとっても大切な心の基地なのです。
イライラするか笑顔になるか・・・心の状態は、考え方次第で大きく変わることもあります。
心を整理しながら、笑顔になって自分らしく幸せな日々を過ごせるように「シングルサポートそよかぜ」がお手伝いさせていただきます。
ご家族の明るい未来のために・・・
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2023年03月14日 12:05